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よくあるご質問(7)

欧米では網膜芽細胞腫の治療にメルハランが使用されていない理由はなんですか?



我々が開発した治療法であり、欧米では選択的眼動脈注入を行う技術が無いため使用されていなかったのですが、2007年にイタリアのシエナで開催された国際眼部腫瘍学会(ICOO)でニューヨークの著明な網膜芽細胞腫の治療センターの責任者であるAbramsonは、我々の治療法を十分に研究して、バルーンカテーテルを使用しないで、直接カテーテルを眼動脈に挿入する方法でメルハランを使用し、その安全性と良好な治療効果を得たと注目すべき発表を行いました。 此のことからも、我々の治療法が間違いでなかったことが確認出来て、力づけられました。なおAbramson先生については、私が昔ニューヨーク滞在中に大変お世話になり、【思い出のアルバム】に写真がありますので、ご興味のある方はご覧ください。
第13回国際眼部腫瘍学会の抄録(2007年、イタリア、シエナ) Abramsonの眼動脈注入に関する抄録 座長席に座るAbramson(演者は柳澤隆昭先生)
Abramsonの発表に使用された最初のスライド メルハランの説明 彼の方法による眼動脈の造影所見